あなたは黒いが私も黒い。

あなたは自分の中の邪悪を感じたことがありますか？

自分自身の中の悪に思い悩んだことは？

辞めなきゃと分かっていてもついついやってしまうあの癖。

人の不幸を内心喜んでしまった。

人を疑ってしまう。

嘘をついてしまった。

犯罪に手を染めるという訳ではないけれど

重ねていく小さな悪。

「またやってしまった…」

そんな自分に自己嫌悪。

苦しい。
でもこんなこと誰にも言えない。

そんな経験はありませんか？

私はあります。

自分が嫌で嫌で仕方ない。

もやもやが消えない。

そんな時出会ったある本。

何となく手に取った本だったけれど、

その本を読んだ後、
自分でも不思議なことに、
心がすーっと、楽になるのを感じました。

私からあなたへ伝えたいことがあります。

自分を責めないでください。
一人で思い悩む必要はありません。

なぜなら、きっと皆同じだから。

私もそうであったように
同じような悩みを抱えているのは、
あなただけではないのです。

きっと誰しも少なからず心の中に悪を抱えているのではないでしょうか。

人には見えないけれど、見せないけれど、心のどこかに黒い部分を抱えながら生きている私たちがそんな自分を認め、社会の中で共に生きていくためにはどうすれば良いのでしょうか？

そんなことを私たちに考えさせてくれ、
黒い自分への向き合い方について教えてくれる一冊の本。

私を救ってくれた本。

今まで自分の中に留めていたけれど、

私と同じように救われる人が
一人でもいることを願って、

今日はその本をあなたに紹介したいと思います。

その本とは…

19世紀のアメリカの作家
ナサニエル・ホーソンが残した短編小説
『若いグッドマンブラウン』です。

読んだことありましたか？

思ってたのと違う…

確かに

ホーソンといえば
代表作である「緋文字」で注目を集め、
人間の内なる罪悪や心の中の悪
に迫ろうとした作家。

ちょっと意外に思われるかもしれません。

簡単にあらすじを紹介します。

主人公の若いグッドマンであるブラウンは新婚。ある夜、愛する妻のフェイスを家に残し、魔女集会が行われるという夜の森へと旅立つ。実はブラウンは、ニューイングランドのピューリタン社会の住人。魔女集会に参加するなんて以ての外だったのだが……。
旅の途中、ブラウンは「様々な人」に出会う。その衝撃の出会いが、たった一夜の出来事が、その後のブラウンの行く末を大きく左右することになるのである………

キリスト教的世界に生きるブラウンは、
キリスト教の規範では絶対的悪とされる
悪魔的世界へ足を踏み入れたとき、

信じていた人々の悪に気付き、
自らの悪に気付き、
この世に蔓延る悪に
踠き苦しみます。

誰も信じられない。
信じたくない。

そんなブラウンは
破滅の一途を辿ってしまいます。

破滅の物語。

世の人は救いの無い物語と
言うかもしれません。

あなたも、
ただでさえ辛いのに、苦しいのに、
破滅の物語なんて読みたくない！！
と思ったかもしれません。

それでいいんです。

しかし、

私は破滅の中から

無理をせず、気負わず
自分らしく生きていくための
ヒントを、一筋の光を、

見つけることができました。