美しき猫小説ーなぜあなたは猫に魅了されるのか

猫。

彼らは、なぜ私たちの心を掴んで

離さないのでしょうか？

その愛らしい姿が

癒しを与えてくれるから？

はたまた、

吸い込まれそうなくりくりとした目の奥に

今にも消えてしまいそうな哀しげな色を

覗かせるからでしょうか？

猫って不思議ですよね。

今日は私の一押し

猫小説を紹介します。

その本とは……

平出隆さんの

『猫の客』

です！！

どうですか？

読んだことありましたか？

猫小説といえば、
夏目漱石著『吾輩は猫である』を
思い浮かべる方が多いと思いますが、

実はこの本、木山捷平文学賞を受賞し、
海外でも高い評価を得ています。

この本は、

とある夫婦と彼らの家に訪れるようになった

隣の家の猫の客の物語。

飼い猫ではない猫。

客の猫。

しかし、確かに夫婦の前に

存在した猫。

猫の客が夫婦のもとへ

運んできてくれたものとは？

美しい情景と

静かで穏やかな日々。

詩人である筆者が綴る、

力強く繊細な美しい日本語。

そして、突然の別れ。

稲妻のように現れ、

稲妻のように去っていった猫と、

夫婦の姿に触れてみると、

切なさと温かさが胸に染み渡り、

溢れる思いが込み上げてくる………

猫を愛するあなたへ贈りたい

美しき猫小説です。

もしあなたが猫を愛し、

猫に愛されたいならば、

今すぐこの本を手に取り、

猫との日々を味わってみてください。

猫の客 (河出文庫 ひ 7-1)