読書は自分探し

自分探しをしている人に向け、小説を中心に本の紹介をします。読書には奥深い魅力があり、その魅力の一つが自分探しができる点です。あなたも読書を通して、自分探しの旅に出かけてみませんか?

「いただきます」と最後に言ったのはいつですか?

 

 

あなたは食事をするとき、

「いただきます」

と言っていますか?

 

 

食事を終えたとき、

「ごちそうさま」

と言っていますか?

 

 

 

Instagramに美味しそうな料理の写真を

投稿することに夢中になって、

 

 

「いただきます」を

忘れがちになっていませんか?

 

 

 

私も、一人でサッと食事を済ませるとき、

ついつい「いただきます」と言葉にするのを、

忘れてしまうときがあります。

 

 

 

子供のころは、大きな声で

「いただきます」

と手を合わせていましたよね?

 

 

 

 

「私は毎日欠かさず言っています」

 

 

それは、

心のこもった「いただきます」ですか?

 

 

 

「いただきます」、「ごちそうさま」

という言葉の意味を考えながら、

ごはんを食べていますか?

 

 

 

 

子供の頃は当たり前にできたのに、
大人になるにつれて、
できなくなったのは何でだろう?

 

 

 

キラキラ輝く子供達の瞳を目にしたとき、

そんなことをよく考えます。

 

 

 

あなたも、

 

「何か大切なものを

忘れてしまった気がする」

と思ったことはありませんか?

 

 

「忘れてはいけない、忘れたくなかったのに、

どうしても思い出せない」

 

 

そんな経験はありませんか?

 

 

 

 

その大切な「何か」をもう一度

見つけ出すために、

一冊の本を読んでみませんか?

 

 

 

きっと、この本を読めば、

いつしか忘れてしまっていたけれど、

決して忘れてはならなかったものを

あなたに思い出させてくれるでしょう。

 

 

 

逆にこの本を読まなければ、

心の片隅に忘れてしまった何かを

ぼんやりと抱えながらも、

今と同じ日常を繰り返していく

のだと思います。

 

 

 

もしあなたに「忘れたくない」

という気持ちが少しでもあるならば、

是非読んでほしい本があります。

 

 

 

 

その本とは……

 

 

宮沢賢治さんの

注文の多い料理店

 

です!!

 

 

 

どうですか?

 

 

 

言わずと知れた

児童文学の名作ですよね。

 

 

 

子供のころに、

読んだことがある人も多いと思います。

 

 

 

「今更、児童文学?」

と思いましたか?

 

 

確かに児童文学は

子供が読むというイメージが

あると思います。

 

 

 

それに、

「子供の頃読んだから、知ってるよ」

と思ったかもしれません。

 

 

 

そうですよね。

私もそう思っていました。

 

 

 

私がこの本を初めて読んだのは、

小学2年生のときでした。

 

 

そのとき感じた

「面白かった」という思いは、

今でも忘れずに覚えていました。

 

 

また、どんな物語であったかも

覚えていました。

 

 

でも、私は「なぜ面白いと感じたのか」を

思い出すことはできませんでした。

 

 

だから、私は忘れていたものが

見つかるかもしれないと思い、

もう一度読んでみたんです。

 

 

 

私は改めて読んでみてよかった

と思っています。

 

 

 

なぜなら、

大人になったからこそ、

気づいたこともあるからです。

 

 

 

児童文学は忘れてしまった何かを

思い出させてくれるとともに、

 

 

大人になったからこその

新しい発見も、もたらしてくれるのです。

 

 

 

 

そう、だからこそ

児童文学なんです!

 

 

この本は、

大人になってもう一度

読みたい本なんです。

 

 

結末までご存知かもしれませんが、

簡単にあらすじを紹介します。

 

 

山の中、お腹を空かせた二人の男たちが

迷い込んだのは、注文の多い料理店

 

この料理店から男たちに

次々と注文が降りかかります。

 

その注文の先に待ち受けているものは…。

 

 

 

 

その先の結末こそ、私が子供のとき

面白いと感じていたものがありました。

 

 

子供の私には、

予想外の結末だったのです。

 

 

そして、改めて読んだとき、そこには

深いメッセージ性が感じられました。

 

 

子供ながらに感じていたメッセージ

 

今だからこそ、気づくことができたこと

 

 

そのどれもが、

私にとっては大切なものでした。

 

 

 

 

あなたが忘れていたものは何ですか?

 

 

 

ごはんを食べる前に

いただきますと言うこと?

 

ごちそうさまと言うこと?

 

 

 

それが何なのかは、

人それぞれだと思います。

 

 

 

しかし、あなたにもきっと

何かが見つかるはずです。

 

 


分量も短く、とても読みやすい、

子供向けの児童文学。

 

しかしながら、その本には
大人にも響く、大人だからこそ響く

奥深いメッセージが込められています。

 

 

 

もし、あなたが忘れてしまっていた何かを

思い出し、取り戻したいと思うならば、

今すぐこの本を読んでみてください!

 

 

きっと、その何かと新しい発見が

あなたを待ち受けているでしょう。



注文の多い料理店 (新潮文庫)

注文の多い料理店 (新潮文庫)