読書は自分探し

自分探しをしている人に向け、小説を中心に本の紹介をします。読書には奥深い魅力があり、その魅力の一つが自分探しができる点です。あなたも読書を通して、自分探しの旅に出かけてみませんか?

私の趣味は少女を眺めることです

 

 

私の趣味は少女を眺めることです。

 

 

美しい少女を眺めると、

私の心は踊り狂います。

 

 

また今日も私は少女を眺めました。

 

 

 

最近は、通勤電車でよく見かける

あの子が何だか気になります。

 

 

 

「気持ち悪い」

と思いましたか?

 

 

 

別に何をするってわけではなく、

ただ眺めるだけですよ。

 

 

眺めるのが楽しいんです。

 

 

これが、私の趣味なんです。

 

 

 

 

 

というのは冗談で………

 

 

 

私の本当の趣味は………

 

 

 

すみません。

ここでは言えません。

 

 

 

ますます怪しいやつだと

思いましたよね??

 

 

しかし、あなたにも、

人には言えない、理解してもらえない

そんな趣味や自分なりの価値観が、

ありませんか?

 

 

 

きっとありますよね?

 

 

 

そして、

そんな趣味を、価値観を、

「もっと理解してほしい」

って思ったことありませんか?

 

 

 

きっと、あると思います。

 

 

 

でも、ちょっと待ってください。

 

 

それって、わがままではありませんか?

 

 


あなたは少女を眺めるという趣味を

理解できないと思いましたよね?

 

 

でも、自分の趣味はちゃんと

理解してほしいんですよね?

 

 

 

 

人の趣味。

それがあなたの趣味と異なるなら、

そう簡単には理解できないと思います。

 

 

しかし、

理解をしようとすることは
できると思います。

 

 

 

 

「少女を眺めることが好き。」

なんて聞くと、きっと誰しも

怪しさを感じるでしょう。

 

 

でも、それって、

見かけで人を判断していませんか?

 

 

「少女を見るのが好き」

その言葉づらだけを捉えて、

その本質を見ようとはしていないはずです。

 

 

あなたは

なぜ少女を見るのが好きなのか、

聞いてみようと思いましたか?

 

 

 

何も知らないまま、勝手なイメージで、

「気持ち悪い」と感じていましたよね?

 

 

 

とは言っても…

 

 

極端な例だったので、やっぱり

理解できないと思ったかもしれません。

 

 

 

しかし、

一見、理解しがたいことであっても、

理解しようという姿勢は、

 

人々がお互いに理解し合い、

共に暮らしていくために、

重要なことなのだと思います。

 

 

 

「相互理解」

 

 

そんなことを考えさせてくれた本を

今日はあなたに紹介したいと思います。

 

 

 

 


その本とは………

 

 

 

 

田山花袋

少女病」です!!

 

 

 

どうですか?

 

 

少女病」って、

なんとも怪しさ溢れるタイトルですよね?

 

 


簡単に概要を紹介すると…

 


この本の主人公は杉田古城 37歳男性。

かつてはいくらか名の知れた小説を

書いたこともある文学者ですが、

ここのところは、出版社で働いています。

 

そんな、彼の日課は通勤電車で

少女の姿を眺め、妄想にふけることでした。

 

 


「ん?なんか聞いたことあるような…」

 

 

そうなんです。
少女を眺めるのが好きなのは、
実は彼のことだったんです。

 

 

 

あなたはこの物語を、

変態男の物語だと思うかもしれません。


しかし、本当にそうなのでしょうか?

 

 

彼の真意は何だったのでしょうか?

 

 

実は、この物語ラストは

非常に呆気ないものに

なっています。

 

 

その呆気なさに、その流れのまま、

本を閉じてしまうかもしれません。

 

 

しかし、

ここで閉じてしまったとしたら、

 


やっぱり、あなたは見かけで

人を判断しているかもしれません。

 

 

 

彼が少女を眺めること

その真意にも目を向けようとしましたか?

 

 

 

呆気なく終わる結末に

疑問を抱くことができましたか?

 

 

 

 

「人のふり見て我がふり直せ」

というように、

 

 

もしあなたが自分を

理解してほしいと思うならば、

まずは人のことを理解しようと

思う姿勢が大切なのかもしれません。

 

 

 

ただ、そうは言っても難しいですよね?

 

 

 

まずは手始めに、

今すぐこの本を読み、

彼の「少女趣味」を  

理解しようとしてみてください!

 

 

 

そうすれば、杉田古城もまた、

あなたのことを理解しようと

してくれるでしょう。




少女病

少女病