読書は自分探し

自分探しをしている人に向け、小説を中心に本の紹介をします。読書には奥深い魅力があり、その魅力の一つが自分探しができる点です。あなたも読書を通して、自分探しの旅に出かけてみませんか?

現実と空想の狭間で「現実」を生きる人へ

 

 

あなたは「現実世界」で生きていますか?

 

あなたは「空想世界」で生きていますか?

 

 

「突然何を言ってるのか…!」

と思いましたよね。

 

 

そうですよね。

 

 

しかし、あなたも

「これって現実なのか?」

「私は現実世界に存在するのだろうか」

と考えたことはありませんか?

 

 

私はあります。

 

みんなが「普通」にできることが

できないし、みんなと「同じ」世界を

生きていたのかと思うことがあります。

 

 

例えば、同年代の友人たちと

カラオケに行ったとき。

 

友人たちは「私たちの時代」を

象徴するヒット曲であったり、

青春ソングを歌うわけです。

 

そして彼らはそれらの曲を

「この時代を共有した人々なら

誰もが知ってるもの」だと

思ってるんです。

 

 

だって、

青春の1ページを鮮やかに

彩ってくれた曲ですよ?

 

 

放課後の教室で口ずさんだあの曲。

 

みんなで大きな声で歌ったあの曲。

 

通学路、頭の中を駆け巡っていたあの曲。

 

 

まさに青春ど真ん中って

感じですよね。

 

 

だからこそ、

同じ時代を共有した仲間たちと、

あの頃を思い出す懐かしい歌を

歌うというのは自然なことだと

思います。

 

 

でも、

私には「ワカラナイ」のです。

 

同じ時間を生きたはずなのに、

同じように笑い合ってたのに…。

 

「あれ?」

 

一緒に過ごしていたはずなのに、

必ずしも「同じ時間や世界」を

共有していたわけではないのか…?

 

 

そんなとき、大袈裟ですが、

「私は同じ世界で生きてたのか」

と考えてしまいます。

 

 

「私が生きているのは現実?空想?」

「彼らか生きているのは空想?現実?」

 

 

「現実とは何か」

「空想とは何か」

 

 

そんな思いがぐるぐると

回り出すんです。

 

 

恐らく多くの人は今生きている世界こそ、

現実のものだと思っているでしょう。

 

 

逆に、自分が持つ常識とは異なる

空想のような話を聞いたとしたら、

現実味がないものだと感じるでしょう。

 

 

しかしながら、

あなたには「空想」のように見える

私の「現実」は「現実」のものであり、

 

私には「空想」のように見える

あなたの「現実」も「現実」のもの

なんです。

 

 

そんないくつもの「現実」が重なり、

「現実の世界」は作られているのでは

ないでしょうか。

 

 

世間が考える「現実」に

馴染めない人もいるかもしれない。

 

 

「現実世界に居場所がない」と

感じる人もいるかもしれない。

 

 

でも、

紛れもなくあなたは今「現実」を

生きています。

 

 

どんな人生を歩むとしても、

どんな生活を営むとしても、

 

あなたが生きているということは

何にも代え難い「現実」なのでは

ないでしょうか。

 

 

「現実」に悩み、「現実」から逃げたい

と思っているあなたへ。

 

 

今日は「現実とは何か」と

考えさせてくれる一冊の本を

紹介したいと思います。

 

 

私はこの本を読み、「世界の広さ」を

感じた気がします。

 

 

私の現実とあなたの現実が交差したとき、

世界はどんな色になるんだろうと

感じました。

 

 

あなたもこの本を読み、

「現実」について見直してみませんか?

 

世界でたったひとつ、あなただけの

「現実」を生きてみませんか?

 

そして、大切な人たちといくつもの

「現実」を重ねてみませんか?

 

 

 

その本とは……

穂村弘さんの『現実入門

ほんとにみんなこんなことを?』

です!!!

 

 

「現実入門って何だろう?」

と思いましたよね。

 

 

私もタイトルに惹かれて

この本を手に取りました。

 

 

この本は「現実の経験値が低い」という

著者の様々な「はじめての挑戦」を

綴ったもの。

 

 

40代(当時)の彼が挑戦するのは、

誰もが「現実」だと思えること。

 

 

「タイムスリップしよう」

「宇宙へ行ってみた」

というようなものでははく、

 

「占いに行ってみよう」とか

「ちょっとおでかけに行ってみよう」

とか、そんなもの。

 

 

もしあなたが占いに行ったことが

なかったとしても、よくある「現実」

として受け入れられますよね。

 

 

この本はそんな「現実」に「はじめて」

挑戦する姿が描かれているんです。

 

 

 

はじめての献血

はじめてのモデルルーム見学。

はじめての健康ランド

はじめての…………。

 

 

そんな「現実」を目の前にしたとき、

彼は何を思い、どんな言葉を綴るのか。

 

 

 

現実味があるのか、ないのか

親しみがあるのか、不思議なのか……

 

 

どこかくすりと笑えたり、

じっくりと物事を考えさせてくれたり。

 

そんな「現実」を届けてくれるエッセイです。

 

 

ひとりひとり生きている世界は

違うのかもしれない。

 

ひとりひとり世界の捉え方は

違うのかもしれない。

 

 

ときに「現実」を知ることは

怖いことかもしれない。

 

 

でも、あなたの見る世界も

私の見る世界もきっと「現実」で、

 

無数の「現実」が社会や世界を

作っている。

 

 

いくつもの「現実」が重なり、

交わり、解け、絡まってできる世界

だからこそ、世界はどこまでも

広がっているのではないでしょうか。

 

 

狭い狭い「現実」の中で生きていると、

息が詰まりそうになるかもしれませんが、

 

「現実」って本当はどこまでも可能性に

満ちた世界なのではないでしょうか。

 

 

「現実で生きるのも悪くないはずさ。」

 

 

もしあなたが「現実世界」から

逃げ出したいと思っているならば、

今すぐこの本を手にとり、

「現実入門」してみましょう!

現実入門―ほんとにみんなこんなことを? (光文社文庫)

現実入門―ほんとにみんなこんなことを? (光文社文庫)